青少年成長三部作 [Book]
青少年が主役の小説を3本立て続けに読みました。簡単に言うと若者特有の鬱屈とした葛藤を乗り越えて成長して行く系(身も蓋も無い言い方だなあ…)なのですが、それぞれがそれぞれに良かったので簡単に感想を…。
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わからないことはわからないまま終わるのに、読後は妙にすとんとくる。
小学校を卒業し、中学に上がるまでの短い春休みのお話。主人公12歳トモミの12歳なりの自分の周りとの折り合いの付け方や苦しみが描かれている。
猫おばさんがトモミに行った「どうしようもないかもしれないことの為に戦うのが、勇気ってもんでしょうよ」って言葉が力強かった。
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主役の少女・七竈(ななかまど)と親友の少年・雪風が、既に自分が何ものなのかということを「わかっている」状態が酷く切ない。
自分の変化に戸惑う少女に、祖父の「大人になっていく。ただそれだけのことだろうよ」とかけた言葉がじんわりきた。真実を否定して背を向けていた少女が、自分の足で生きて行くために愛しいものと決別し、歩みだすラストは清々しさよりも、哀しさが纏う。
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冒頭でラストの展開が読めてしまったのですが、そこそこ楽しめました。
主人公に思いを寄せている少女が告白(?)するシーンが良かった。弱々しかった主人公に自分を投影する事を辞め、彼女自身もまた変わっていこうという強さが現れていた。
ああ、あと、主人公の友人、早乙女君の言葉がジーンときたなあ…。
「今日と明日はぜんぜんちがう。明日っていうのは今日のつづきじゃないんだ、って。」
日々変化する多感な年頃だからこその言葉なのかも。


