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Bookアーカイブ

2010年06月22日

まんまんちゃん、あん。

まんまんちゃん、あん。 1 (バーズコミックス)まんまんちゃん、あん。 1 (バーズコミックス)
サトウ ナンキ きづき あきら

幻冬舎コミックス 2008-01-24
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久しぶりにとても良い漫画に出会ったので、記録。
きづきあきら+サトウナンキの「まんまんちゃん、あん。」全3巻。

同作家が現在ヤングアニマルで手がけている「うそつきパラドクス」を、私は「やたらおっぱいが出るエロい漫画だな…」程度の意識しかしておらず、たまたまwikiでこの漫画のことを知り、「寺のラブコメか、めずらしいなー。でも深刻そうな内容だなー。」と興味を持ったのが、購入のきっかけ。
いや、そもそも、幻冬舍って漫画出してたことすら知らず、そして店頭はおろか、ネット古本ショップですらこの漫画はあんまり手に入らない状態。(何故か2巻だけ品切れしておる)
まあ、ただ田舎でぐるぐる探してるから見つからないのかもしれませんが…。
運良くAmazonマーケットプレイスのセット買いで購入。

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2010年02月01日

青少年成長三部作

青少年が主役の小説を3本立て続けに読みました。簡単に言うと若者特有の鬱屈とした葛藤を乗り越えて成長して行く系(身も蓋も無い言い方だなあ…)なのですが、それぞれがそれぞれに良かったので簡単に感想を…。

春のオルガン (新潮文庫)春のオルガン (新潮文庫)

新潮社 2008-06-30
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わからないことはわからないまま終わるのに、読後は妙にすとんとくる。
小学校を卒業し、中学に上がるまでの短い春休みのお話。主人公12歳トモミの12歳なりの自分の周りとの折り合いの付け方や苦しみが描かれている。
猫おばさんがトモミに行った「どうしようもないかもしれないことの為に戦うのが、勇気ってもんでしょうよ」って言葉が力強かった。


少女七竈と七人の可愛そうな大人 (角川文庫)少女七竈と七人の可愛そうな大人 (角川文庫)

角川グループパブリッシング 2009-03-25
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主役の少女・七竈(ななかまど)と親友の少年・雪風が、既に自分が何ものなのかということを「わかっている」状態が酷く切ない。
自分の変化に戸惑う少女に、祖父の「大人になっていく。ただそれだけのことだろうよ」とかけた言葉がじんわりきた。真実を否定して背を向けていた少女が、自分の足で生きて行くために愛しいものと決別し、歩みだすラストは清々しさよりも、哀しさが纏う。


カラフル (文春文庫)カラフル (文春文庫)

文藝春秋 2007-09-04
売り上げランキング : 13009

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冒頭でラストの展開が読めてしまったのですが、そこそこ楽しめました。
主人公に思いを寄せている少女が告白(?)するシーンが良かった。弱々しかった主人公に自分を投影する事を辞め、彼女自身もまた変わっていこうという強さが現れていた。
ああ、あと、主人公の友人、早乙女君の言葉がジーンときたなあ…。
「今日と明日はぜんぜんちがう。明日っていうのは今日のつづきじゃないんだ、って。」
日々変化する多感な年頃だからこその言葉なのかも。

2010年01月08日

生きてるだけで、愛/本谷有希子

生きてるだけで、愛。 (新潮文庫)生きてるだけで、愛。 (新潮文庫)

新潮社 2009-02
売り上げランキング : 15163

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あんたと別れてもいいけど、あたしはさ、あたしと別れられないんだよね、一生。母譲りの躁鬱をもてあます寧子と寡黙な津奈木。ほとばしる言葉で描かれた恋愛小説の新しいカタチ。
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2010年の初読了。
若い頃によくある「私は特別な存在なんだ」という自意識過剰を抱えこんだ鬱持ちの主人公、寧子(やすこ)と、寡黙で眼鏡のいわゆる草食系男子、寧子の6年目の恋人の津奈木の物語。
ルサンチマンたっぷりの寧子のものいい、甘えるが故の恋人への攻撃。
自分をどん底から救ってくれるかもしれないと信じた世界も、ずたずたに壊して結局走り去って向かうは恋人のところに行ってしまう。
ラストに恋人の津奈木が「でもお前の事、本当はちゃんとわかりたかったよ」と言った台詞こそ、寧子が恋人からききたかった言葉なんじゃなかったのかと。

2009年11月04日

建築と本

200910311632000.jpg200910311633000.jpg

建築ネタで連投。
岐阜は大垣市にある設計事務所+本屋さんTAB(the architects bureau)に行ってきました。
大垣駅前の街中から少し外れたビルの一角にあります、小さなお店だけれど通り沿いなのでそこそこ見つけやすいかも。
メゾネットのオフィスになっていて、1Fは本とグリーン、2Fは設計事務所。名古屋のYEBISU ART LABOさんが書籍のセレクトをしていらっしゃるそうです。
店内は小さいけれど、ゆったり場所を楽しめるソファもあるし、建築の本をはじめ、洋書や写真集など新書・古書問わずのセレクトも独特で面白い、飾られているグリーンも購入することができます。
みんなでつくる本棚プロジェクトの試みも良さそう、ここが本と人が通い合うターミナルになったら面白いなあ…と思ったり。
2009年6月に事務所も書店もオープンしたばかりなので、これからどんなことが展開されていくのか楽しみです。
(携帯で写真撮ったので、元画像がとても荒い。なのでサムネイルは小さめ・・・)

2009年04月16日

IDEA NO.334

idea (アイデア) 2009年 05月号 [雑誌]idea (アイデア) 2009年 05月号 [雑誌]

誠文堂新光社 2009-04-10
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IDEA NO. 334 : 漫画・アニメ・ライトノベル文化のデザイン〈前編〉良かった。
きっと普段アイデアを買わない人にも、このインパクトありありの表紙に受けて売れているんじゃないのでしょうか。
アイデアがこの企画をとりあげた時に、すぐさまオタクとデザインと一緒じゃんーと感じていたけれど、見てみるときちんとアイデアの目線だった。同人誌100本のところも、正直そこまで踏み込むのか!と驚いたけれど、この企画だからこそ成せた技なのかもしれない。同人誌作家さんの本を作る事への意気込みや、自費出版だからこそのこだわりが垣間見えて良かった。
そして同時に同人誌ベースではありますが、この分野に着眼点を持って「オタクとデザイン」を創刊していった人たちはすごいな…と。
これ、次号は「後編」だそうです。この2冊だけ異様な雰囲気を放ってるのな…。

近頃かっこいい!と思うのは、コミックビームの表紙!!
モーニング辺りの表紙もかっこええなあ!と思うのだけれども、表1部分に漫画の世界観を全面に押し出してる。
とにかく、コミックビームはいつも気合入ってて思わず手に取ってしまう。

2009年04月13日

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ/本谷 有希子

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
本谷 有希子

講談社 2005-07
売り上げランキング : 67222

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「お姉ちゃんは最高におもしろいよ」と叫んで14歳の妹がしでかした恐怖の事件。妹を信じてはいけないし許してもいけない。人の心は死にたくなるほど切なくて、殺したくなるほど憎憎しい。三島由紀夫賞最終候補作品として議論沸騰、魂を震撼させたあの伝説の小説がついに刊行。
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今年は是非劇団、本谷有希子に巡り会いたい。
この作品はもともと舞台で上演され、後に小説、そして映像にもなっています。
戯曲のようなスピード感があり、時系列にきれいにまとめられていて、読みはじめは「とっつきにくいかなあ…」と不安だったのですが、意外とさくさく読めました。
恐ろしいまで自意識過剰の姉、その観察者の妹、家族の問題を抱え込んでいる兄に、その兄に暴力を振るわれてでもどうしようもないぐらいお人好しな兄の嫁。
妹の秘めても秘めてもにじみ出てくる残酷さが、もうなんとも。
読者をじわじわと毒に浸して行くような感覚。
後半の妹と姉の掛け合いはよかった。妹の投げかける言葉は、超自意識過剰な姉の胸に、とす、とす、とすとリズム良く弓矢を放っているみたい。
私は、どうしようもないぐらいお人好しな兄嫁が、この話を快方に持って行くのであろうと思っていたのだけれど、ラストの展開も驚いたなー。
その先に何があるか、という未来ことよりも、登場人物のカラダの底から溢れ出る悪意や憎しみの乱舞が、まさしく恐ろしかった。読み手もぐるぐると引っ掻き回されてる様。
気分的にぐったりしている時に読んでいたので、あー、ひっぱられるひっぱられる…気持ちごともってかれてしまう…とヒヤヒヤした。。。

装丁は祖父江慎+コズフィッシュで、イラストは山本直樹。
表紙は大きく文字を打ってインパクトがあり、人間のイラスト部分には僅かにインクが盛ってあります。見返し部分はまっピンク。これから何が起こるんだろうか、とページをめくる度に不安と期待に狩られます。

この小説自体は舞台用の台本を、小説用にアレンジ・ストーリー変更を行っているらしく、うん、本谷有希子作品、やっぱり舞台で見てみたいと思いました。

2009年03月09日

MW[ムウ]

実は結構年末から、年明けにかけて漫画読んでたんです。

手塚治虫のMWが映画化になるということを、ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフルで聞き、ええええ!と驚きました。
10代の頃、一度読んだ漫画です。
手塚作品は有名どころしか触れておりません。
それまでW3とかフライング・ベン等割と軽快な手塚作品が好きでした。
きりひと讃歌や奇子もなんとか読めるし、面白いなーと思っていた矢先に出会ったMW。
内容がセンセーショナル!
正直凄く辛くて、途中で投げ出してしまったのです。読んだけれど読めなかった。
自分の中に全く落ちてこずに、作品と自分が全然リンクされない。
どうしてだろう?何故だろう?という疑問のまま投げっぱなしにしていたのですが、映画化を知って改めて再読してみることにしました。
読後の感想は、やっぱり辛かった。悲しかった。
自分の中の疑問やしこりが残りっぱなしの状態でストーリーがどんどん走っていってしまう。
本当は主人公2人ともに、秘めた大切な気持ちを隠し持っているんじゃないかと願っていたけれども、それをも語られず(?)に話が終焉を遂げる。登場人物も、そして読者も救われないまま迎えてしまうラストに、やりきれない気持ちでいっぱいになりました。
あえて誰も救わずに、たたきつけたその現実はなんだったんだろう…。


因みに、私はどろろの映画化には心底ガッカリしたので、ウィークエンドシャッフルで町山さんが「MW、絶対無理だって…!」と言っていた。どうなるんだろう…。劇場で、確かめてみようと思います。
でも宇多丸が「玉木宏って手塚漫画から出てきた顔ですよね…!」って言葉には納得!

MW(ムウ) (1) (小学館文庫)MW(ムウ) (1) (小学館文庫)
手塚 治虫

小学館 1995-02
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MW(ムウ) (2) (小学館文庫)MW(ムウ) (2) (小学館文庫)
手塚 治虫

小学館 1995-02
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2008年09月21日

瀬尾まいこ/幸福な食卓

幸福な食卓幸福な食卓
瀬尾 まいこ

講談社 2004-11-20
売り上げランキング : 77976

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父さんが自殺を失敗したときも、母さんが家を出たときも、朝は普通にやってきた。そして、その悲しい出来事のあとも…。とても切なくて、ちょっとおかしくてあたたまる、心にふわりと響く長編小説。
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「父さんは今日で父さんをやめようと思う」
この導入から入る小説は家族それぞれのもつ苦悩や困難を克明に描いていて読んでいてとても痛ましい気持ちになる反面、主人公サワコへの家族の皆が向ける愛情がとても優しい。
サワコの哀しいシーンには思わずぎゅーっと胸が締め付けられる様な気持ちになりました。
瀬尾まいこさん、国語教師とあって文章の導入…読者を世界にぎゅっと引っ張り込む力がとても強くて魅了されます。

因みに映画もあるそうで、きいちゃんが主演というのに納得。外見、女の子だと想像していた。勝地くんはちょっと違ったけれど、好演なのだろうなと想像します。

家族をテーマにする小説だと、空中庭園ぐらいが記憶に残っているけれど、今度だとトウキョウソナタが上映されますね、見たいな。

2008年03月12日

ひとかげ/よしもとばなな

ひとかげひとかげ
よしもと ばなな

幻冬舎 2006-09
売り上げランキング : 18890

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「私の、私の聖堂を、取りもどさなくては。」過去のつらい体験にとらわれ、心に傷を抱えながら愛しあう二人。深い闇で起きた、たくましい生命の復活を描く、「祈り」の物語。14年ぶり。進化したとかげの誕生。
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てっきり「とかげ」の続編だと思って、あわてて「とかげ」も買ったけれど、リメイク版だったんですね。間違えた〜。
「ひとかげ」を読む前に、ビフォアーの「とかげ」を読みました。(本当はこの「ひとかげ」にビフォアーもきちんと収録されています)私が色々めいっていた時期もあってか、主人公二人の暗さとか哀しさとかがあふれているに痛く同調してしまいました。主人公二人のそれぞれぽっかりあいた穴に、発せられる苦痛な言葉と一緒に、自分もずぶずぶと沈んで行ってしまうんじゃないか…というようなのめり込み方。どこか哀しい、自分は幸せになってはいけないと、責めている主人公たちがかわいそうで仕方なかったです。
「ひとかげ」はもうちょっと二人の思いや、仕事などから人物像を更に浮立たせた作品になっています。
「とかげ」の読了の時点で、私は主人公二人が自分の幸せや未来に負い目を感じているんだなと感じていました。でも「ひとかげ」の読了後、そうじゃなくて、負い目はあるけれど、でも本当は幸せになりたいんだ…という悲痛な叫びの様な事を訴えているのでは…?という感覚に変わりました。
自分も変に感情深くなって、哀しくなって、思わず電車で泣いてしまうぐらい。
「とかげ」は作者の若さ故、哀しさや激しさ、突出した部分やギラギラした部分が目立つ。
「ひとかげ」は、もう少し丸みを帯びていて、生の人間の感情に近くなってる印象があります。

心の傷を抱えている二人は、よりそって小さく生きて行くんだろう。
きっと責めたり、つらい気持ちになったりするのだろうけれど。
でも、今よりほんの少しだけ幸せになってくれれば。

2008年02月10日

REVERSE/石田衣良

REVERSEREVERSE
石田 衣良

中央公論新社 2007-08
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流行のSNSに性を偽って登録した千晶と秀紀。オンライン上で出会った二人はお互いに相手を同性だと思いメールの交換を続ける。
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小説復帰。 刊行当時まっピンクと蛍光グリーンの毒々しい(?)表紙が気になり心に留めておきました。BOOK OFFで半額ぐらいになっていたし、状態も良かったので購入。ネットで連載されていたものの書籍版だそうです。 石田衣良って人の描き方が本当にうまい。「ああ、いるいる」って感じの描写とテンポ良い小刻みな文章がぐいぐいと石田ワールドにひきこんでくれる。 ただ、割と「はやり」的な小説だなーと思う事と、石田衣良に出てくる人って本当に洗練されていて、おしゃれさん!という風合いに思える。(三浦しをんや吉本ばななは、「こんな心のきれいすぎる人、いないよー、ふぁー。。。」って思えるのだけれど、石田衣良の場合は「こんなおしゃれでハイソな人って…」というふうになる。)

SNSでお互いの性別を偽りながらメールを重ねる二人(そのメールはきちんと本文でゴシック体になってて、リアリティあり。)二人の私生活よりも、交換し合うメールのあたたかさや、思いやりや、惹かれて行く展開にはどきどきする。でも最後の展開は「んー」って感じ。

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2008年02月07日

大橋歩/「まじめな生活」「今日のわたし」

Arneがとてもスキで、大橋歩さんに興味がわいて「日々が大切」を読みました。
先日のアマゾンマーケットプレイス衝動買いで、大橋さんの本を2冊注文。どの本よりもいち早く読み終えました。「日々が大切」では大橋さんのことを一転の曇りもない絶対荒げたりしない女性だと思っていたのですが、「まじめな生活」や「今日のわたし」で大橋さんj自身のこと、家族のこと、仕事のことに対するまじめさや誠実さを知ることができました。私の中ではもっとぐっと人間味あふれる人に近づいた感じ。
Arneの裏側・・・とまではいかないけれど、Arneを作っている大橋さんをより深く知ることができます。
今度は愛犬のだるまーについて書かれたエッセイでもよもうかしら。

まじめな生活まじめな生活
大橋 歩

大和書房 2002-05
売り上げランキング : 106837

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今日のわたし今日のわたし
大橋 歩

PHP研究所 2003-04
売り上げランキング : 255072

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2008年01月17日

「みづゑ」がお休みになっていた

最近「みづゑ」でないなーと本屋で思っていて、ウェブを見ていてもあんまり動いている様子がないのでググってみたら、どうやら2007年春で休刊か廃刊か・・・とにかく出版はされなくなったそうです。
季節ごとにアノ鮮やかな表紙を楽しみにしていたので、とっても残念。
これからはBOOK OFFでお気に入りを発見したら手に入れておく・・・というふうになるのか。

みづゑBOOK―イラストレーションの基本みづゑBOOK―イラストレーションの基本

美術出版社 2007-06
売り上げランキング : 52370

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ちなみにこういうムックのようなものは、時々出版されるみたいです。

2007年11月08日

こどものじかん(4)

こどものじかん 4 (4) (アクションコミックス)こどものじかん 4 (4) (アクションコミックス)
私屋 カヲル

双葉社 2007-09-12
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ロリとかエロとかいろいろ言われて、事件もそぞろでアニメも中断されちゃってますが、アニメは中止になってよかったと思ってる。変に波紋が広がってそういう目線でより濃く評価されたら、やっぱり嫌だなーと思うから。
どれだけ内容があれでも主題は小学生と教師にかかわる教育問題を真っ向から描いていて、1巻2巻は私もなんとなくそういう目線で見ていたけれど、3巻ぐらいから各々の抱える孤独感や寂しさがどんどん露呈してきて、とても辛くて苦しいと思える。
大人びてるりんも、正直に素直に青木先生の言葉を受け止めてその言葉通り従う姿は純粋にこどもだと思うし、いいようの無い孤独感を白井先生と共有しようとする黒ちゃんも、「勉強しかできない」と劣等感に苛まれているみみも、どこかで背伸びをしようとしている子供の姿がなんだかとても「それらしくって」悲しい。
青木先生が子供と上手に向き合い始めて上向きになっているからこそ、一人一人の闇が浮き彫りに見えてきて、これがまたリアリティがありすぎて読み手の私とシンクロしてしまった。
よくここまで盛り込んでおいて破綻しないなー。
ポップな絵柄と内容だと思っていたけれど、実はとても重たい。

色々言われてますけれど、私はこれ、すきです。

鈴木先生もいいよ。

2007年10月22日

美術手帖 2007年11月号[鳥獣人物戯画絵巻]

美術手帖 2007年 11月号 [雑誌]美術手帖 2007年 11月号 [雑誌]

美術出版社 2007-10-17
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久しぶりに読んだ本の感想でも。
美術手帖は小難しかったり、どこか独特の世界が私には強すぎる気がして、あんまり買いません。
今回は「あー、鳥獣人物戯画だ」という程度で購入したのですが、これが凄く面白い。
はるか昔の絵画や絵巻物は、今居る時間軸とは明らかに別次元のようなものに思えて、「なんだかよくわからない」「難解だ」という固定観念が前に出がち。私はついつい現代美術の鮮やかさやデザインのベクトルのわかりやすさに目がいきがちだけれど、そんなこと気にせずにまずはこの絵のすばらしさを楽しもうぜ!と、初っぱなからしりあがり寿さんと山下裕二さんがひたすら突っ込みを入れ、鳥獣人物戯画を賞賛するという軽快な内容から始まります。
これを読んで電車の中で何度も声を出して笑いそうになったし、こういう敷居を下げつつ、すばらしさを重んじるという取っ付き方は凄く好感が持てる。その後のちょっと小難しい話も、するすると読めます。
あと出光美術館で全開の東京の時に見た仙厓(SENGAI)の特集も組まれています。
それも猫村さんのほしよりこのイラストを交えながら。
仙厓展は「可愛らしい筆絵が見れればいいや」と舐めてかかったら、その深さに衝撃を受けました。

この本を読んで凄く楽しかったので、サントリー美術館、次の東京行きに入れようと思います。
21_21 DESIGN SIGHTもあることだし、富士フィルムのスクエアもあることだし。
(この施設たちって六本木ヒルズの傍?頑張れば一日で森美術館のクロッシングもいけるかな?かなりボリューミーになるけれど)

2007年08月15日

ハネムーン/吉本 ばなな

ハネムーンハネムーン
吉本 ばなな

中央公論新社 2000-07
売り上げランキング : 63333

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内容(「BOOK」データベースより)
世界が私たちに恋をした―。別に一緒に暮らさなくても、二人がたどる道はいつも家路で、二人がいる所はどこでも家だ…。互いでしか癒せない孤独を抱え、剥き出しの世界へと歩き始めた恋人たちの旅立ちを描く。限りない清らかさと生きることの痛みに彩られた静謐な愛の物語。
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このお話を読んで、こころが温まりました。
好きな人とご飯を食べること、旅行に行くこと、一緒に行くこと。
恋人を包んでやさしく見守ってあげれるぐらい心のやさしい主人公が取っても素敵でした。
そして、ふんわりしているようで、毎日を丁寧に過ごしている二人にとても強く惹かれました。ハネムーンってタイトルも良い。よしもとばななの作風につき物の「どうにもこうにも暗い」という影があまりないのが、「あれ?」とは思ったけれども、それはなくてよかったかも。現実と非現実のハザマのようなお話だったけれど、二人の生き方がとても素敵だったなー。

奈良美智のイラストも好きですが、今回みたくMAYAMAXXのイラストもよいね。
話と合わせて読むと、さらに良いと思えました。

2007年08月12日

エイジ/重松清

エイジエイジ
重松 清

新潮社 2004-06
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内容(「BOOK」データベースより)
ぼくの名はエイジ。東京郊外・桜ヶ丘ニュータウンにある中学の二年生。その夏、町には連続通り魔事件が発生して、犯行は次第にエスカレートし、ついに捕まった犯人は、同級生だった—。その日から、何かがわからなくなった。ぼくもいつか「キレて」しまうんだろうか?…家族や友だち、好きになった女子への思いに揺られながら成長する少年のリアルな日常。山本周五郎賞受賞作。

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重松苦手をようやく克服。
石田衣良の「うつくしいこども」みたいにもっと暗くてどす黒いものかと思っていたけれど、もっと中学生の心理描写に焦点をあてた作品になっていました。
キャラクターが生き生きとしていて、とても読んでいて楽しかった。中学生とか高校生って微妙な年頃だよねと、私も思い起こしました。粋がって強がっているくせに、すぐに怖じ気づいてしまう。小学生よりは大人だけれど、正しい事まっすぐな事を通し貫けるほど強くない。そのもろさが自分の中学時代とぴたりとリンクして、ものすごく共感してしまいました。
主人公自体に突飛な事件はおこらないけれど、周りの人間関係(友人や好きな子、大人たち)との接点から、どんどん主人公の内面が変わっていく姿は、「すごいな」とただただ感動。

2007年07月25日

くちぶえ番長/重松清

くちぶえ番長 (新潮文庫 し 43-10)くちぶえ番長 (新潮文庫 し 43-10)
重松 清

新潮社 2007-06
売り上げランキング : 174

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読みました。
くちぶえ番長は作者重松清の思い出なのかしら?
実は私、結構昔から重松清が好きだったわけなのですが、作者の作品は3つぐらいしか読んだ事がありません。どうしても読みづらいと言うか、なんだか自分のペースにあんまり合わなかったので敬遠していました。あと中学校の人間関係で悩んでいた自分に、ぴたりとくる感じであんまり肌に合わなかったり。ナイフももう半年以上読んでない…。

どこにでもある、ダレもが経験した事のある話を丁寧に語られる本書は、とても気持ちのよい作風でした。ここに登場するマコトがとっても可愛い。伊藤たかみの「ミカ!」のミカもそうだけれど、男勝りで強い女の子って素敵。正しい事をまっすぐにする、弱い者いじめをしない、優しさを大切にするマコトがとっても素敵。私は引っ込み思案で言いたい事も言えないような小中学生時代を過ごしたので、こんな人に本当憧れます。
クラスのみんなからいじめられている高橋さんを見て、ツヨシに対して放ったマコトの言葉でずきりときたよ。
「いじめられてるって学級会で話し合って決めようなんてさ、みんなで決めないとなにもできないの?」
未だに周りばかりを気にしてしまう私にとって、この言葉はぐさりときました。
みんながどうするかじゃなくて、自分がどうするか?ってことが大事。
昔の人間関係から私が痛烈に感じている事。
見事、マコトが言い放ってくれました。

2007年07月10日

非・バランス/魚住直子

非・バランス非・バランス
魚住 直子

講談社 2006-05-16
売り上げランキング : 108621

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内容(「BOOK」データベースより)
1つ、クールに生きていく。2つ、友だちはつくらない。そう心に決めていた中学生の私の前に、不思議な一人の女性があらわれた。彼女こそ、理想の大人だと思う私の毎日は少しずつ変わっていくが…。少女と大人…傷つきやすい2つのハートが出会った、ある夏の物語。第36回講談社児童文学新人賞受賞。
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3ヶ月前に薄さに惹かれて購入したはよいのですが、ほかりっぱなしでした。本当に薄っぺらいので一日ですんなり読めます。
物語の中で「わたし」が出会うサラという女性は、まさに理想の大人だと憧れ、仲良くなっていくのだけれど、サラだって完璧じゃない。そうではない。二人とも違う人間で、お互い苦しみや悩みを抱えている。ラストのシーン、鉄のドア越しに別れた二人のその後は、きっときっと今よりもぐんと大きくなっていったんじゃないのかな、と思えました。彼女たちが、お互いにもたらした力は凄い。
「わたし」が「もう終わり、あとは自分よ。」と他人に頼るのではなく、自分の力で解決してゆこうという強い気持ちが持てた事も、よかった。

作者のあとがきでとても大きく励まされた言葉がありました。
「どうしてもバランスのとれないときが、ダレにでもある。深い穴に落ちてしまったように感じ、もしかすると一生、その穴から抜け出せないんじゃないかと苦しむ。
けれど実はそういうとき、ジャンプ台に立っている。これから大きく飛び立つ為の、ジャンプ台。」

よく、ピンチはチャンス!と言ったりするけれど、今苦しんでいる事も後々の大きなバネになるんだと思うと、勇気づけらます。(でも大概その真っ最中にポシティブな思考になれない私。)

2007年07月09日

スローグッドバイ/石田衣良

スローグッドバイスローグッドバイ
石田 衣良

集英社 2005-05-20
売り上げランキング : 2985

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内容(「BOOK」データベースより)
「涙を流さなくちゃ、始まらないことだってあるんだよ」。恋人にひどく傷つけられ、泣けなくなった女の子。彼女に青年の心は届くのか(「泣かない」)。上手に別れるため最後にいちばんの思い出の場所へいく。そんな「さよならデート」に出かけたふたりが見つけた答え—(「スローグッドバイ」)など普通の人たちの少しだけ特別な恋を綴った10篇。出会いから別れまでの一瞬一瞬をやさしく描く傑作短篇集。
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読みました。コンスタントに10作品。小気味よく読めて、電車のよいお供になりました。薄っぺらい小説に4、5作品ってのはよくあるけれど、10作品って凄い量だな。
割とゆる〜い雰囲気の恋愛小説です。思えば「恋愛小説」と名のつくモノはほとんど女流作家のものばかりで、あんまり男性の描くものは読んだ事がありませんでした。
率直に言うと「きれいだなあ」という感想。ここまできれいにするするっとうまくいく恋愛なんてあるんだろうか?と途中小首をかしげたくなるのもいくつか。女流作家の描く恋愛ものは、どうにも女性があっさり&透明感がありすぎるか、よっぽど駄目女(ダメジョ)すぎるかどちらかだと思っているのですが、男性の描く恋愛小説ってこんなもんなのかしら。
「フリフリ」や「ハートレス」が好きだったりします。

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